にているようでとてもちがう

私と彼の不倫の記録

夫婦関係について

不倫をする人の全員が全員

「夫婦仲が悪いな、」ということではないと思います。

 

実際に、私は夫と特別に仲が悪いというわけでもなく

毎日の晩酌が日課だったし、

「行ってきますのキス」も、交際開始から約15年間つづいていました。

 

月に何度かぶつかり合ってケンカをして

数日間口をきかなかったり、互いに冷たい態度になったり

どこにでもいるような、ありふれた夫婦関係でした。

 

私はずっと、幼いころから

「結婚して何年経ってもラブラブな夫婦でいたい」

そんな願いがありました。

 

私の両親はしょっちゅうケンカをしていて

子どもの目には、母が強く、それをかわして生きていく父、

そんな夫婦に見えていました。

 

両親がケンカをするたび

「離婚したらどうしよう…」

そんな不安を抱いて、静かに時が経つのを待つ。

記憶違いでなければ、そんな感情をよく抱いていました。

 

それもあってか、

何年経っても手をつないでいたいし

「愛しているよ」と言い合いたいし

心の底から愛し愛される夫婦でいたいと

やたらと強く願っていたんです。

 

だから、

全く理解できない趣味にお金を遣われても

食事中のスマホゲームを止めてくれなくても

言われなければほとんど家事をやらなくても

私より少ないお給料でも

「子育て方針」が分かり合えなくても

 

何かしらの、それらしい理由をつけて、

結局ずっと目をそらしていました。

 

もしかしたら最初から

価値観が合わなかったのかもしれません。

 

子どもの教育に関することも

家計の管理に関することも

基本的に「お前に任せる」だったのは楽だったけれど

考え方を変えれば「無関心」だった。

 

そして、私たちはセックスレスだったんです。

 

こんな風に、夫に関しての不平不満を並べたらきりがないし

それはきっとお互い様。

ぴったりと合って、居心地の良い夫婦なんて

ほんの一握りなのではないでしょうか。

 

だけど、ずっとこんな状態で

ラブラブ夫婦を頑張って装ってきたから

いつか私は

自分が夫に愛されているのか愛されていないのか

夫が私に対して興味を持っているのかいないのか

わからなくなってしまいました。

 

だからって、不倫をしていいとは思っていません。

だけど、いつ死ぬともわからない私が

この状態でずっとずっと生活をしていくのか?

「私の人生ってなに?」と思うようになっていったんです。

 

子どもには甘くて優しい夫。

子どもへの関心は強かった。

だけど私への関心は、年追うごとに目減りしているように感じました。

 

これを書いている間も

夫と関係を修復して、家族4人で生活することが

ベストだということを噛みしめます。

 

ただ、私が家に帰ると…

そんな感情がどんどんどんどんとしぼんでしまい

最後には「もうだめだ」って思ってしまうのです。

 

インターネットで見たとある記事には

仮面夫婦ほど仲が良いと外にアピールする」

といった内容を見かけました。

そんな自覚はなかったのですが、まさにこれだったのかも…

はぁと、ため息が漏れてしまいます。